幡ヶ谷の教室に通ってました
1回60分 月二回 最初の半分が理論で後半が実技でした
理論はヤマハの通信教育の教材を使用。渡辺貞夫さんが書いた有名な教則本JAZZ STADY
(昔は教則本といったらこれしかなかったみたいですね)それをさらに細かく詳しくして練習課題も増やして構成されたものでした
これをすこしづつコピーさせてもらって家で課題をやって添削してもらうという。
結構頑張って早いスペースで進めました
あ、そういえば、この教材をわたしのレッスンの時に
やってみたいと言って受けてくれた生徒さんがいました
その生徒さん、決められた法則の中で内声を動かす実習課題だったかな?
わたしの誕生日の頃、わかるかわからないかの感じでうまくバースデイソングのメロを組み込んできて、ちょっと憂のある感じも含ませながら上手に仕上げてきました、
わたし最初気づかず、後で気づいて嬉しいのと、びっくりしたのと
そんな才能のキラリと光る生徒さんもいたこと思いだしました
話戻って実技ですが
まず 丹田に力を入れて弾きなさいということ
あと、並行してどこかでクラシックを習ってきなさい
ハノンとツェルニーをやりなさい
と教わりました
その後の経験上、身体の力抜いて肚がしっかりしてるってのは
とても大事だと痛感してます、つい忘れるとフニャフニャな芯のない演奏になって
どんどん調子悪くなりますからね。慣れて来る頃、忘れてしまいがちなので気をつけないとです
ということで
クラシックは同じく稲盛さんに習いに来ている生徒さんに
和田さんという先生紹介していただき
和田さんが留学するまで3ヶ月か6ヶ月かだけ習いました
”バッハピアノ小品集”一冊仕上げました
丁寧に教えていただいて感謝しています お元気かな
稲森さんの方の曲はイナモリメソッドの奏法で
ジャズの前にポピュラーピアノできるようにしなさい
ということでした
早くjazzがやりたかったので伴奏系を覚えてどんどんどんどん曲を仕上げて行きました
(このレパートリーが後にソロピアノの仕事とかする時に大いに役立ちました)
理論の教材が終わってポピュラーもある程度できるようになると
稲森さんが出している曲集のアレンジの分析や自分で曲をアレンジして見ていただくのが理論の時間
実技はジェイミーエバーソールドのマイナスワン音源に合わせて稲森さんが作った譜面を(アレンジしてあってアドリブも書いてある)どんどん仕上げていくというレッスンになりました
カセットテープにマイナスワン音源と先生の模範演奏をいれてもらって家で練習して来ます
最初は先生が作ってくれたアドリブ、次は自分で作った書きアドリブでした、そのうち自由にアドリブできるようになっていました
発表会はOAGホールで50人くらい出演だったかな
2回出ました
枯葉 スペイン やりました
ドラムのバイソン片山さんやベースの岡田勉さんが伴奏でした
そこでバイソンさんに気に入っていただき
のちにライブに飛び入りさせていただいたり
トリオで使っていただいたりすることになります
岡田勉さんはのちにジャズフェスでご一緒させていただきました
わたしはプロになりたくて真剣にやっていたので
稲森さんも気合い入れて教えてくださっていましたが
発表会の打ち上げでは、
スタジオミュージシャンの方もいれば
趣味で習ってる方もいて色々稲森さんの話を聞かせていただきました
びっくりしましたが普段はレッスンそっちのけで
生徒さんと大人なビデオ見てばかりとか笑
気さくな方だったという面も教えていただきました
学生のわたしには高い月謝だったので一秒も無駄にできませんでしたが
皆さん余裕〜大人だな〜と思った覚えがあります
その後市川秀男さんに教えていただくことになるまで
約2年間習わせていただきました
もうお亡くなりになられましたが
今これを書いていて、なんでピアニストになった後にご挨拶に伺わなかったかと
悔やまれます
当時わたしは無口で人付き合いも苦手でご挨拶に、という発想も思い浮かばずだったのですが
あ、喋れない、人付き合いできない、という性格を30才過ぎて治していった話もまた書きますね
稲森さんの思い出でした